看護部
ごあいさつ
~ ホームページをご覧のあなたへ ~
精神科看護にどのようなイメージをお持ちですか。
何かしら不明瞭でしょうか。身体の病をお持ちの方へ
の看護と異なり、具体的な看護活動が見えにくいとお感
じかもしれません。
確かに精神の病は、痛みや出血など表出する症状がケア
の対象とは言い切れず、内面に課題が渦巻いています。そ
して、物理的にも科学的にも介入が困難です。しかしそれ
は、精神という壮大なエネルギーを有する人間の心のメカ
ニズムを基とする病だからではないでしょうか。通常なら
ば精神というすばらしい機能を自ら操縦して得られる様々な活動と安定。それが叶わないとなったとき、人は混乱し、生きることの危機に遭遇します。そんな重大な課題に介入する、それが精神科看護です。壮大な看護力を必要とする分野です。
私たちは、プライドを持って精神科看護の新たな活動、展開を創造していきたいと思います。プロとしての知識、技術、コミュニケーションを駆使し、患者様の人権を守り、精神の病ゆえに弱っているセルフケア力(自己を守りケアする能力)に正しく、あたたかく介入していきたいと思います。
看護部長 荻野 智美(おぎの さとみ)

看護部の基本方針
**心の病へのCure(救済)とCare(看護&介護)に誇りを**
患者様お一人おひとりの気持ちに寄り添うあたたかい看護&介護を。
やりがいのある、楽しい職場づくりとともに精神科看護の新時代を創造していきましょう。

病院機能について
当院は横浜市港南区のアーバンエリアに位置し、地下鉄等交通の便に恵まれつつも、閑静な住宅街に面したロケーションです。昭和34年の開院から平成14年の徳洲会グループ参入と、半世紀を超えて心の病を持つ方々へのCureとCareを提供してまいりました。徳洲会グループ唯一の精神科病院として私たちは、精神を病む患者様の生き辛さ、苦悩に真摯に対応し、お一人おひとりが安らぎ、信頼、あたたかさを感じながら生きられるサポートに尽力していきたいと思います。
そのために私たちは、精神科チームの再構築(多職種連携をふまえた)、看護の専門性の向上、安全管理を強化していきます。こうした基礎的な機能の強化こそ、現在の活動をレベルアップさせ、未来の医療・看護の基盤となっていくと思います。
精神科医療は今、地域移行医療に向けて多職種連携、地域連携をふまえて展開しつつあります。その中にあってこの横浜の地での当院の役割も進行していきます。私たちは、技能と接遇に磨きをかけ、精神を病む患者様が、病と共存しつつ、自由に健やかに生きられるよう、発展していきたいと思います。

横浜日野病院は、2023年2月、赤・白・モスグリーンの美しいボディカラーを纏い、これまでと同じ、横浜市港南区の丘陵地にリニューアルオープン致しました。
誕生は1959年(昭和34年)。半世紀を超えてこの地に根を降ろし、精神の病のキュアとケアに努めてきています。リニューアルオープンにおいては、認知症治療病棟38床、急性期治療病棟40床を開棟させました。よって現在は、精神一般病棟1単位,精神療養病棟2単位、そして認知症治療病棟1単位、急性期治療病棟1単位の合計5単位、4つの機能を展開させています。今後も、各々の機能を患者様、地域の為に、効果的に運営し、多種の精神疾患、幅広い年齢層を受入れていきます。そして、入院する方々、ご家族が、安心と安全、そして、人と人が語り合えるあたたかさを感じていただける環境を創っていきたいと思います。
そのために大切なことは、精神科看護・介護の質向上と安定、なにより、患者様のために日々勤務する看護職員の満足です。職員間で教え合い、支え合い、学び合う、姿勢・文化を日々の業務、院内・外研修、委員会活動をもって構築していきます。
